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理崎ヒカルのブログ

慢性副鼻腔炎と「うつ」「ひきこもり」「不登校」などの関係を調査、研究しています。 今のところの仮説としては何らかの要因(口内からの病巣疾患、ウィルス・細菌の感染、アレルギー、低周波音や高周波音や電磁波、ブルーライトなどの光刺激、天気(気圧)、家庭・学校・会社などの社会的ストレス、など)の複合的な影響の結果、慢性的な副鼻腔炎や鼻炎や咽頭炎を引き起こし、その炎症性の浮腫(むくみ)や気圧差による圧力などが様々な脳神経を圧迫して多様な障害をもたらすという鼻性脳神経症候群として捉えて取り組んでいます。 (注:なお鼻性脳神経症候群という言葉は現状の概念を説明するために用いている私の造語、仮説です。)

読書感想:インターネット・ゲーム依存症 岡田尊司(著) 文藝春秋

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読書感想:インターネット・ゲーム依存症 岡田尊司(著) 文藝春秋

タイトルどおりインターネットやゲームの依存症に関する本です。気になった部分は以下の部分など社会的な摩擦があるトピックであることや、同時に科学的な真偽が確定するのはまだ先の話のようで予防原則で行動したほうが良さそうだと言う部分です。個人的にもインターネットやゲーム、というよりコンピュータそのものが脳や体に負担をかけていると感じます。もちろんとても便利な点もあるのでどうやってバランスを取っていくのかがテーマだとは思いますが。

また対策としてはまだ始まったばかりのようです。
私個人の経験的な話をすればネット依存・ゲーム依存・コンピュータ依存から抜け出すために重要なのは依存状況に入ってしまっている(悪い意味でのゾーンに入っている)時の身体の感覚を自分で自覚しておき、それをコントロールできるかどうかですね。その感覚は痛覚ではないためかなり訓練をしないと自覚できないので難しいのは確かなのですが「やめたくても、やめられない時」には脳の部分に特有の自覚症状を感じるのです。ですから、それが分かるようになると「あ、これはマズイ」と自覚できるため、結果としてコントロールは可能になると思います。

以下、引用。


P.57
    治療的な取り組みや国を挙げた予防対策がなかなか進行しない最大の理由は、肺がんの最大の要因とわかっていながら、喫煙が何十年も放置されてきたことと同じ事情が関わっている。(中略)研究者を抱き込み、肺がんとの関係が「科学的に証明されていない」という研究結果や宣伝を意図的にばらまいてきた構図とよく似ている。因果関係の証明はたやすいことではないが、証明できないというデータを出すことは、はるかに容易である。
 莫大な資金をもつメーカー側と、ごく一握りの良心的な研究者や被害者が争ったところで、勝負になるわけがない。いとも簡単にその主張を封殺し、敗訴に追い込み、直接間接の圧力によって沈黙させてきた。その典型的なやり方の一つが、そうした主張をする研究者を「頭がおかしい」「信用できない」「人格的に問題がある」といった個人攻撃によって、潰してしまうことだ。
 そうすることは二重の効果を生む。その有害性を主張する研究者が信用されなくなり、本気で周囲が耳を貸さなくなることで、その主張を封じ込めるだけでなく、その事実に薄々気づいている研究者がいても、そうした主張を行うのを躊躇し、控えてしまうという抑止効果を生むことだ。スケープゴートにされ、笑いものにされて潰されていく研究者の悲惨な姿を見せつけられれば、それも当然だ。その問題にはかかわりたくない、という風潮がうまれ、誰もおおっぴらには真実を言わなくなる。
 ゲーム、ネット依存症に対して、精神医学や神経科学の専門家の間で起きていた状況は、まさにそうしたものだった。ゲームやインターネットの有害性について、公の場で発言することは、この十年、ある意味、日本の研究者の間ではタブーに近い状況となっていたし、今日もその風潮が残っている。

P.193
 タバコを喫うことによる害については囁かれつつも、肺がんなどとの明確な因果関係がないとメーカーは言い続け、社会も慣習や個人の自由として受け入れてきた。
 肺がんと喫煙との関係が疑われ始めたのは、1930年代のことである。1950年代には、コホート研究により因果関係が裏付けられ、多くの臨床医や研究者、保険機関などが警鐘を鳴らしてきた。にもかかわらず、その声は無視しつづけられた。メーカーやそのバックアップを受けた一部の研究者たちが、因果関係を否定し続けたのである。その状況は、1970年にWHOが最初の喫煙抑止の勧告を出した後も、なかなか変わらなかった。
 (中略)
 健康に害があるとわかっていても、さまざまな利権に結びついた勢力の抵抗によって、また、危険に対して無頓着な社会の意識に流され、さらには一番の「被害者」であるはずの喫煙者のニーズに支持されて、実質的な改善がみられるまでに、70年もの時間を要したのである。

P.215
 新たなテクノロジーが登場する度に、随伴する依存症を一から検証していたのでは、とても追いつかない。むしろ、新たな魅力的なテクノロジーは、必然的に依存症の危険を伴うものだという前提で、その対策を行っていく必要があるだろう。
 そうした認識が共有されれば、その弊害をあらかじめ予想して、対策を取ることできるようになる。たとえば、新しいテクノロジーを用いた危機は、依存性や心身への健康への安全性が十分確立されるまで、子供にみだりに与えてはいけないと言うような原則を作ることができるだろう。こうしたことは、医療の世界では、当然のこととして実践されている。
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