慢性副鼻腔炎と「うつ」「ひきこもり」「不登校」などの関係を調査、研究しています。 今のところの仮説としては何らかの要因(口内からの病巣疾患、ウィルス・細菌の感染、アレルギー、低周波音や高周波音や電磁波、ブルーライトなどの光刺激、天気(気圧)、家庭・学校・会社などの社会的ストレス、など)の複合的な影響の結果、慢性的な副鼻腔炎や鼻炎や咽頭炎を引き起こし、その炎症性の浮腫(むくみ)や気圧差による圧力などが様々な脳神経を圧迫して多様な障害をもたらすという鼻性脳神経症候群として捉えて取り組んでいます。 (注:なお鼻性脳神経症候群という言葉は現状の概念を説明するために用いている私の造語、仮説です。)
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まず、ひきこもりで悩んでいる人やその家族に伝えたいのは、必ずしも就職することがゴールではなく、いわんや真の解決でもありません。このことは非常に重要なことなので前もって強調しておきたいと思います。
この点を踏まえたうえで、ひきこもりの人が実際に自立するためにはどのくらいのコストが必要なのか考えてみたいと思います。
とはいえ、まず何らかの形で自らの力で収入を得る手段は必要となります。これは就職ということにこだわらずに法律の範囲内であれば手段は自由なものでよいのだと思います。いくつか例を挙げてみましょう。
例えば例外的とは言え、宝くじが当たるとか、両親や親族が資産家であるとかであってもよいのです。またこれも万人のための解決策では決してありませんが蜘蛛の糸を上りきる、つまり作家や小説家、研究者、役者や芸能人、などを目指すと言うのでもよいのです(すべての人がそうなれるわけではないことも強調しておきますが)。そして私、個人としてはリスクが高いため決して推奨はしませんが、結果が出ているのであれば株式やFXと言った投資の類でもよいのかもしれません。またインターネットオークションを利用したり、せどりと呼ばれるような中古品の売買、アフィリエイト広告を目的としたサイト運営なども検討してみるのもよいでしょう。最後に現実的により深刻な状況であれば生活保護や障害者年金など福祉制度を利用するのも方法の一つでしょう。それは私たちに与えられた当然の権利の一つです。
もちろんこれらはまっとうな人からは眉をしかめられるようなお金の稼ぎ方なのかもしれません。
そしてまっとうな彼らはひきこもりの人に言うのかもしれません。「甘えていないで、もっとまっとうに働け」と。確かにその言葉は正論なのかもしれません。
単発のアルバイトであっても何らかの収入が得られる意欲と能力があるのであれば、それは大きな足掛かりになります。しかし「ひきこもり」の人はそれが難しいということが前提にあることが彼らまっとうな人たちにはなかなか理解できないのです。自らの中からと、他者からの、その両面から向けられる否定の圧力や負の刻印に耐えながら社会生活や仕事(たとえどんなに簡単に思える仕事であっても)を続けることができるのはのは「ひきこもり」からはかなり脱却できつつある段階なのですから。
アルバイトであれ定期的な収入源が確保されれば確かにそれは「今をどう生きていくのか?」という問いには大きな力になるのは事実です。ただその一方でまっとうな人からの数々の言葉は非現実的なアドバイスでしかありません。彼らのまっとうな正論はひきこもりの人を苦しめることはあっても救うことがないのがほとんどだからです。それは翼を折られ、縛られた鳥に飛べと言っているようなものだからです。むしろ少し意地悪く言うのを許してもらえるのであれば、彼らまっとうでまじめな人ほど実は彼らの不満を解消する「負け役」を探しているところもあるのです。
さて彼らの言う通り、一種の根性論の延長で実際にひきこもりで困っている人たちを無理やり外に追い出しても残念ながら彼らには生活力がありませんからごく一部の幸運な者を除けば遅かれ早かれ非常に困窮することは目に見えています。そのため引きこもりの人を社会復帰させるには何らかの形で生活力を身につけるための助走や準備の期間が必要になるわけです。それがコストとなるわけです。
この期間は生活力がまだ足りないわけですから誰かがサポートする必要があります。家族同居のままサポートをするほうがコストは安いのですが家族関係に問題がある場合は表面的なコストが安くてもかえって解決の難易度が高いこともあるかもしれません。肉体的虐待、精神的虐待また共依存と呼ばれるケースがそれです。ひきこもりの場合、家族関係に問題を抱えていることが多いため、わりきってまず一人暮らしをさせてしまうことも一つの選択肢ですし、ここはコスト計算の話ですので今回は一人暮らしをさせることで自立を促すという方針ではどのくらいのコストがかかるのかを考えてみたいと思います。もちろん早い段階から軽いアルバイト程度ができれば経済的負担は軽くなりますがブランクが大きいほどそれが難しくなります。そのため一人暮らしを始めても2年間は働けない、働かなくてもいいという期間を設定してみることします。(一応、念のために断っておきますが、家族同居ではひきこもりは解決しないという意味ではありません。)
さて自立までの助走期間を2年としましょう。この2年間という期間に自活できる能力を培うわけですが決して安くはすみません。
なぜなら一人暮らしをさせるとすれば、
引っ越しや家財の用意に30万~60万
生活費が1か月10万円の2年分(24ヵ月)で240万円
はどうしても必要になるわけです。
つまり、どんぶり勘定ですが250万~300.万円ほどはサポート側は必須のコストとして覚悟する必要はあるでしょう。しかもこれはあくまで本人の生活費であって第三者のサポートは全くありません。仮に形式上は一人暮らしをしても一日中、テレビやネット、ゲームなどに依存的な生活になってしまう危険も十分にあり得ます。そのため誰かが熱意や情熱を持って粘り強く伴走してもらえるサポート体制を求めるのであればさらにコストが必要になるわけです。1回1万円で週2回の面談や指導があるとして月8万円、12ヵ月で96万円、24ヵ月では192万円かかります。もちろんそうした第三者の能力もマチマチですし、もっと安く請け負ってくれる人も多くいるでしょうが、その場合は彼らのボランティア精神に頼ることになります。また医療面でサポートが必要であればそうしたコストも当然上乗せされていきます。
そして前述の生活費と合わせて考えると500万円ほどは必要になります。しかもこれだけのお金をかけたからと言って必ずしもひきこもりの人が本当に自立できるのかどうかは不確かなのです。こうした状況では多くの人が手を差し伸べるのは躊躇してしまうのは無理のないことなのだと感じます。(その一方で暴力的、非人道的、搾取的な方法論やそれを行う個人や団体が今も昔も散見されるのは周知のとおりですが)
そして「ひきこもりの人を回復させるには高コスト低リターンだから切り捨ての対象とするのかどうか?」という問題が出てくるわけですが、現状の政府や行政、そして多くの人々の考えは黙殺という方向に傾いているように思えます。そしてこのまま放置され続ければ、より社会を大きく揺り動かすような不幸な大事件が起きない限りは社会は変わらないのかもしれません。
(必ずそうなると断言するつもりはありませんが、そうした悪いシナリオが起きた時には「ひきこもり」の問題は姿を変えて失業問題や貧困問題、社会不安として表出してくる可能性が高いのでしょう。しかし、そうした時にやっと重い腰をあげて行われるであろう対策はおそらくは今よりもさらに的を得ず、何よりその費用も現状よりもはるかに多大になると思われます。「こんなことならもっと早く対策をしていればよかった・・・」となるのですが、「弱者の痛みを自己責任として押しつけ、決して共有しない」という姿勢を今の日本社会の多数は望んでいるように思えますので、その結果についても私も含めた社会全体が多大な代償として支払うことになるのでしょう。)
もちろんもっと低コストで簡単に解決できると主張される方も多くいるでしょうし、そうした実績も多くあるのでしょう。が、そう言った方は一説には百万人以上というひきこもりが一向に減らず、それどころかまずます深刻化しつつある現状を無視しているように思えてなりません。